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国際イベントにも対応!建築設計に必須となるウォークスルー型セキュリティの最新動向

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大規模施設やイベント会場において、安全性と快適性をどう両立するかは、これからの建築に欠かせないテーマです。

従来の金属探知ゲートや手荷物検査は、人の流れを止めることが前提でした。

しかし、国際イベントや再開発が進む今、「人を止めずに検査する」仕組みが求められています。

その答えの一つが、木村建次郎教授(IGS)が開発した透視技術を応用したウォークスルー型セキュリティゲートです。

目次

ウォークスルー型セキュリティゲートとは

歩きながら危険物を検知できる――そんな未来のセキュリティが、すでに実証段階に入っています。
木村建次郎教授(Integral Geometry Science:IGS)が開発した透視技術を応用したウォークスルー型セキュリティゲートは、電磁波の散乱を解析し、バッグや衣服の中に隠された刃物や銃器を瞬時に検出します。

従来の金属探知機やX線検査では「立ち止まる」ことが前提でしたが、このシステムは人の流れを止めずに安全を確保できるのが最大の特長です。2024年には神戸のBリーグ会場で実証実験が行われ、2,000人以上の入場者をスムーズに検査しながら、模擬銃や刃物を100%検知する成果を上げています。

建築設計に関わる私たちにとって注目すべきは、このゲートが空間に溶け込むインフラとして設計可能な点です。センサーを壁や床に埋め込むことで、従来の「検査装置」ではなく、建築空間の一部としてセキュリティを組み込める可能性を持っています。

人流設計・バリアフリー計画・意匠デザインといった複数の観点が交わる場所に、新しい技術をどう取り入れるか。ウォークスルー型セキュリティゲートは、これからの建築技術者が向き合うべきテーマの一つです。

そして、この技術の根本となっている「波動散乱の逆問題の解析解」は、より大きな可能性を秘めたものです。簡単な理解のために、ホリエモンチャンネルの動画をぜひ見てほしいと思います。

社会背景と求められる技能の変化

近年、社会を取り巻く環境は大きく変わっています。国際的なイベントや大規模集客施設の増加に伴い、安全対策は建築空間の設計段階から組み込むべき要件となりました。さらに、テロや犯罪のリスクが「ソフトターゲット」と呼ばれる日常的な空間にも及ぶようになり、従来の“完成後に機器を追加する”発想では不十分になりつつあります。

こうした背景のもと、建築技術者に求められる技能も変化しています。これまで重視されてきた構造や意匠の知識に加え、今後は以下のようなスキルが不可欠になります。

  1. セキュリティ工学・防災知識
    • 施設のリスクを想定し、適切な技術を選択できる判断力。
    • 動線計画と安全性の両立を理解する視点。
  2. BIMやシミュレーションの活用力
    • ゲート配置や人流処理能力を事前に可視化し、設計段階から検証する能力。
    • データに基づいて、設計上の選択肢を比較検討できること。
  3. 異分野知識を統合する力
    • 建築、防災、人間工学、情報技術などを横断的に理解し、総合的に空間計画へ落とし込むスキル。

このように、社会背景の変化は建築技術者に従来の専門知識+新しい領域を横断する力を求めています。安全と快適性を両立させる設計のためには、学び続ける姿勢そのものが最も重要なスキルになるのです。

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若手が今から学ぶ具体的な一手

社会背景の変化に対応するには、「将来必要になるだろう」ではなく、今から実践的に学び始めることが大切です。若手技術者に特におすすめしたいのは、次の三つの分野です。

1. 資格取得で知識を体系化する

  • 防災士:建築物に限らず、地域全体の安全を捉える視点を養える。
  • 建築設備士:建物の安全性や快適性を総合的に理解し、セキュリティ機器導入時の電気・設備的な観点も身につく。
    資格学習は「幅広く体系的に学んだ」証明にもなり、キャリア形成に直結します。

2. BIMスキルの強化

  • RevitやArchiCADといった主要ツールの操作だけでなく、人流シミュレーションや安全計画の可視化にまで応用できる力を養うことが重要です。
  • Udemyなどのオンライン講座や実務書を活用して、「自分の設計案を安全計画にどう落とし込めるか」を考える練習を始めましょう。

3. 異分野知識へのアクセス

  • セキュリティ工学や都市防災の入門書を読み、建築の枠を超えた視点を持つ。
  • テクノロジー系の最新動向(AI監視、IoTセンサー、スマートロックなど)をウォッチしておく。
    建築単独では解決できない課題に備えることができます。

まとめ

ウォークスルー型セキュリティゲートは、単なる新しい装置ではなく、これからの建築設計における安全の在り方そのものを変える技術です。
社会背景が大きく変化するなかで、建築技術者には「構造や意匠」だけでなく、「セキュリティ・防災」「BIM活用」「異分野との統合」といった新しい視点が求められています。

若手のうちからこうした領域に目を向け、資格学習やBIMトレーニングを通じてスキルを育てておくことは、将来にわたって確実な武器となります。

安全と快適性を両立する空間をつくること――それは、これからの社会において建築技術者が果たすべき使命です。
その第一歩として、セキュリティを設計にどう組み込むかを自分の課題として捉え、今日から学びを積み重ねていきましょう。


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