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一級建築士試験<製図>_初めて製図試験に挑む人のための思考法と具体的な練習法

一級建築士試験の学科を終えて、無事に製図試験に進むことができた人に向けて、製図試験に向けての心構えをお伝えします。

これを読めば、製図試験までに自分が準備するべきことを、俯瞰的に考えることができます。

ぺんぎん
ぺんぎん

時間との勝負の製図試験、準備期間で考えるべき思考法をお伝えするよ!

目次

はじめに

さて、まず製図試験は、「時間との勝負」です。

この厳しさは、その他の資格試験と比べても圧倒的です。

(正直、技術士試験なんて、製図試験に比べたら全然余裕です。そのくらいの試験に挑む自分を誇りに思いましょう)

与えられた要件から、計画を考え、要点を記述し、製図する、のですから、作業の種類・量ともに膨大です。

やはり、そこで重要なのは「時間配分」です。

そりゃそうだという感じでしょうが、その「時間配分」を今一度考えて見ましょう。

時間配分について

一般的に言われているのは、「エスキス2時間、要点1時間、製図3時間、見直し30分」です。

しかし、初めての製図試験で30分の見直し時間を確保することは厳しく、製図の時間を3時間30分~4時間位かけてしまうのが現実的でしょう。

逆に、4時間を超える場合は、他の時間が圧迫され過ぎて、全体のクオリティに影響があります。

そこを何とか上記の時間に納めて行くのが、試験までにやるべきことです。

要点は定型文を書いて行くイメージですが、1時間はどうしてもかかります。

時間配分では、1時間確保するのが無難です。(頑張って削っても10分くらい)

エスキスは、問題文の読込・要件の整理・製図の為の下絵の時間も含めて2時間なので、実際に平面を計画している(パズルを解いている)時間は、1時間もないかも知れません。

エスキスは問題の難易度、自身への向き不向き等々により、解く速度が左右されるので、やはり2時間分考えておくのが無難です。

合格のための図面

そうなると、やはり作図の時間を如何に短くしていくかが勝負になります。

そこで、色々な人が「製図は描くしかない」「描かないと速くならない」と言います。

ただ、「早く描けるようになること」=「合格」ではありません

合格するには、「3時間30分で合格できる図面を完成させること」が求められます。

では、「合格できる図面」とはどんなものでしょう。

「合格できる図面」とは、「出題要件の意図を汲んだ計画がされ、不自然な動線計画が無く、致命的な不整合がない図面」です。

正直、「美しい線」「綺麗なタッチ」の図面は印象は良いかも知れませんが、合否を考えるうえでは重要度は低いでしょう。

むしろ、仕上がりは多少雑でもいいので、完成ぽい図面とすること、建築士としての知識があることを書き添えることを優先しましょう。

合格図面を描けるようになる練習法

上記の合格図面を書けるようになる一番良い方法は、

「毎回3時間30分で自分がどこまで描けるのかを確認することです。」

描き終えた時間を計測するのではなく、

「決まった時間でどこまで描けるのかを把握する」

ことが重要なのです。

例えば、最初の頃は、3時間30分では、内部書き込みまでは到達できていないとします。

その時点で、それまでの中で何に時間を要したのかを自分を振り返ります。

何度も平行定規を動かしてしまうような無駄な描き方をしていないか?

変なところに拘って、消しゴムを何度も使ってしまった。など。

徐々に、描くスピードは上がってきますが、試験当日までにどうしても3時間30分までに自分が納得のいく図面が描けない場合もあります。

その場合も、自分の実力を把握して、「諸室名」「面積計算」「法的チェック」等々、後回しにしてしまいがちな項目に、どの時間帯から着手すれば、ひとまず、「完成図面」とできるかを確認しておきましょう。

それを、毎回の製図練習後に行い、メモとして残して、試験当日の朝に確認するようにしましょう。

最後に

学科をパスして、製図に試験に挑むあなたのするべきことは、美しい図面を描くことではありません。

限られた時間の中で、要件を把握し、必要事項をまとめた提案書一式を提出できる能力を示すことが大切です。

自分の実力を把握し、反省、改善する行為は、製図試験のみならず、今後の様々な場面で活かされる取り組みです。

短い準備期間ですが、諦めることなく、自分を信じて頑張りましょう!!

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