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一級建築士試験<構造>_剛性率・偏心率

剛性率・偏心率の確認は、設計ルートのルート2の場合に必要になります。高さ31m以下の適判建築物は、剛性率を0.6以上、且つ、偏心率を0.15以下としなくてはいけません。この剛性率及び偏心率の制限を満足できない場合は、保有水平耐力の確認(ルート3)を行わなければいけません。

名前が似ていて、以下以上が反対なので間違えやすいのでしっかり意味を理解しましょう。

剛性率は、ある階が他の階と比べて、剛性が低く、変形しやす過ぎないかをチェックする為の指標です。図のようにある階だけ、壁等が少なく、剛性が低いとそこに変形が集中して、建物がダメージを受けてしまいます。つまり、剛性率は高さ方向に対してバランス良い建物とするための仕掛けです。平均値と比べていますので、数値は大きい方が良いと覚えると、0.6「以上」とすべきという内容で覚えられると思います。

偏心率は、各階の剛心と重心との距離のねじり抵抗に対する割合であり、値が大きいほどねじれ振動が生じやすくなります。

Re=e/re (e:偏心距離、re:弾力半径)

上記の式により算出されますが、試験だけを考えるとこの式を覚える必要はないように思います。ねじれやすいことが、建物自体に悪影響であることはイメージできると思います。その数値は小さい方がよいと理解できれば、偏心率は0.15「以下」とすべきという内容で覚えられると思います。

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