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一級建築士試験の勉強法

目次

はじめに

結論から言うと、一級建築士の攻略法は、過去問の正答率を上げることです。

勉強する際は、あまり難しいことは考えすぎず、そういものだと覚える精神が効率的です。

さて、それではどの様な勉強法良いのか大きな視点から書きたいと思います。

勉強時間

必要な勉強時間について、私は合格するためには勉強時間は関係ないと思います。

調べると大体1000時間くらい勉強するのが相場ですが、そんなに勉強しなくても絶対に合格できます。

1年間3時間近く勉強できる精神力を持った人は、世の中にそんなにいません。

大切なのは、覚えた情報量なわけなので、時間を気にするのはやめましょう。

勉強量としては、過去問であれば10年分くらいを3周出来れば完璧だと思います。

計算すると125問×10年×3周=3,750問です。半年勉強できるなら、一日20問くらい勉強すれば良い計算です。

しかも、最初は大変ですが、徐々に一度解いた問題と重複する問題が増えるので、加速度的に解くスピード上がることを考えると、そこまで厳しいノルマではないと思います。

勉強する順番

私のお勧めは、

「法規⇒構造⇒施工⇒環境⇒計画」です。

他の方の意見では、

「法規⇒施工⇒環境⇒計画⇒構造」

というのもありましたが、考え方はほぼ一緒なので、解説を読んで自分に合った方法を採用してもらえれば良いかなと思います。

  • 法規

規が最初である理由は、他の科目と比べて圧倒的に勉強に時間が必要だからです。

法規を勉強するには、ラインの引かれた法令集を持って演習する必要があります。

一級建築士試験の学科試験の中で唯一時間との闘いとなる教科で、練習が足りていないと最後の問題まで到達できずに得点できません。

  • 構造

構造が2番目なのは、学習に時間がかからず、効率的に得点につながるからです。

構造分野は多くの受験生が苦手意識を持つ教科です。

ただ、実は一番お得な教科です。何故なら、過去問が出る比率が高く、トリッキーな問題が出しづらいからです。

構造分野はそもそも、力学や振動論といった物理法則に則った分野で、技術革新も殆ど起こりません。

なので、過去に出た問題と似た問題を出すしかなく、記憶量も他の教科と比較して少ないです。

苦手意識の元凶は計算問題かと思いますが、私は計算問題は後回しで良いと思います。

一級建築士試験はどの問題を解いても1点です。

構造の計算問題は5問しか出ませんし、テクニックで計算せずとも2択くらいまでは絞れるものもあります。

そのことを考えると、最初に計算問題に手を付けて、構造の勉強が嫌になってしまうのは得策ではないでしょう。

また、構造を一番最後にする方法を推奨している方もいますが、それも、構造が勉強に一番時間がかからないからという理由で、時間がかかる他の教科に優先的に着手すべきということのようです。

つまり、構造が一番楽に点が取れるという考え方は同じです。私は性格的に怖がりなので、先に手堅く点が取れるところを作っておいて、合格点までの距離を測りながら進められるように、構造を優先にしています。

法規と構造の2つを押さえると、50~60点くらいが確保できたことになり、残り教科の得点率は凡そ6割強取れれば良いことになり、精神的にもかなり楽です。

  • 施工

施工は、かなり暗記する量が多く、現場での経験がないとテキストなどを読んでも意味がわかないこともあるかもしれません。

そのようなときは、インターネットの動画サイトなどで、工事の様子を見てイメージをつかむと良いと思います。

  • 環境

環境は環境工学理論の問題と環境工学を建築に応用する問題の2種類があります。

前者は構造と同様に物理学なので、基本的に過去問と同じ問題ばかり出ます。

後者は最近のホットな話題なども問題に出ますが、そこまで難しい問題はないですし、難しい場合は皆できないので気にしなくて良いでしょう。

  • 計画

計画はテキストとしてまとめられる分量が少なく、記憶する量は比較的少ないでしょう。

ただ、建築史など非常に勉強しづらい分野から出題されたり、過去問にも一切なかった問題も出たりするなど、アベレージを常に高く保つのは難しい教科であると言えるでしょう。

足切りも多い教科なので、過去問で出た問題は確実に取れる準備が必要です。

各教科の細かな学習方法などについては、別途でまとめたいと思います。

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